今回は片頭痛治療薬について、ゴロを中心に記事にしたいと思います。
なお、一般名の後ろに「商:」で記載しているのは商品名です。
薬学部では勉強量が多く時間が足りないと感じることが多いでしょう。ゴロはキーワードに強引に意味を与えるので、ハマれば暗記も早いし忘れにくい。だから、勉強時間の短縮に役立つ!!しかし、1つ1つスマホで調べていたら大幅なタイムロスです。そこで、ブログの薬理ゴロを収集して紙ベース(フルカラー)にしました。より効率的に勉強して、別分野の勉強時間や趣味の時間をつくりましょう。Time is money! お金で時間を買ってください。しかも当ブログなら購入前にゴロを確認でき、自分に合っているか否かを試せます。多くのゴロでビビッとフィーリングが合えば、紙ベースをオススメします。
メルカリへのリンクはコチラトリプタン系(5-HT1B/1D受容体刺激薬)ゴロ
●トリップに1枚のBD(ブルーレイディスク)セット。頭痛の種解決!
「トリップ」語尾:~トリプタン
「1枚のBDセット」セロトニン5-HT 1B/1D受容体を刺激。
セロトニン受容体の刺激、遮断の法則(私が学生の時)は
5-HT1:刺激薬
5-HT2:遮断薬
5-HT3:遮断薬
5-HT4:刺激薬
なので、サブタイプが1B/1Dなら刺激(作動)薬と判断。
5-HT1Bの刺激で、脳血管を収縮させる。
5-HT1Dの刺激で、三叉神経からのカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)放出を抑制して炎症を抑える。
スマトリプタン(商:イミグラン)
ゾルミトリプタン(商:ゾーミッグ)
エレトリプタン(商:レルパックス)
リザトリプタン(商:マクサルト)
ナラトリプタン(商:アマージ)→効果不十分の場合、4時間以上の間隔をあけて追加可
※ナラトリプタン以外は、追加間隔は2時間以上
なお、各トリプタン系薬剤の特徴を別記事にまとめております。薬のことを知ると、薬局実習や薬局での仕事が少し楽しくなります。時間がある人は是非見てほしいです。
その他の薬剤
その他には、
・麦角アルカロイドのエルゴタミン酒石酸塩
→脳血管のα1受容体に対する部分アゴニスト活性、セロトニン受容体に対する部分アゴニスト活性を示し、血管収縮作用を示す。
※商品としては、エルゴタミン+無水カフェイン+イソプロピルアンチピリン配合剤(商:クリアミン)がある。
・Ca拮抗薬のロメリジン(商:ミグシス)
→片頭痛の予防薬として用いられる。血管平滑筋及び神経内へのCa2+流入を抑制し、血管拡張作用及び脳血流量増加作用を示す。末消血管と比べて脳血管への選択性が高い。
・抗セロトニン薬のジメトチアジン(商:ミグリスチン)
※語尾:~aジンですが定型抗精神病薬(D2遮断)ではないので注意
・抗てんかん薬のバルプロ酸(商:デパケン)
・カフェイン
などが用いられる。
病態
片頭痛の病態を別ページにまとめていますので、一緒に病態を勉強される方はそちらもご確認ください。